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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

こんなことを言う自分が恥ずかしくて顔がカァッと熱くなっていく。
お荷物になっている私がキスを求めて迷惑じゃなかっただろうか……。
少し不安になりながらもソラ先輩をじっと見つめていると、望んでいたキスをしてもらえた。
「キスしていいならいっぱいするよ?」
「はい。されると嬉しいです」
「可愛いな……」
敏感な部分で大好きなぬくもりに触れている時は抑えられている頭の痛み。
この人のぬくもりが私にとってそれほど特別なものなんだろう。
しかも五回ほど唇を重ねてもまだ足りないのか口が寂しくなる。
「今日もいっぱい眠れた?」
「殆ど寝ていました。頭が痛くて重いせいかすぐ眠りたくなって……。
それにこの布団に入ってると落ち着きますし、気持ち良くて出たくなくなります」
被っている布団カバーの匂いをくんくんと嗅ぐ。
柔軟剤の香りが微かにするけど、それだけではない不思議な落ち着く香り。
目を閉じて嗅いでいるとソラ先輩も私に近づいて匂いを確かめてくる。
「ふええ……!?そっ、ソラ先輩!?」

