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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

嗅いでいる部分は首元。
入院中には風呂に入れない日もあったけど、家に帰ってきて髪も体もしっかりと洗っている。
もし、汗をかいた臭いが残っていたらどうしよう……。
自分の匂いに興味を持ってもらえて嬉しいけれど少しドキドキした。
「俺も風子の匂いが好きだよ。何よりも心が安らぐし、いつもいい香りがする」
「ふええ……!?はっ…、恥ずかしいです……」
私の背中をすりすりと撫でながら、表情を和ませて見つめてくる。
この感じ、すごくいい……。
「風子はいつも俺の匂いを嗅いでるよね。シャツを渡すと鼻に持っていくし」
「そうだったんですか……!?私ってすごく変態ですね」
「そこも可愛いからそのままでいて欲しいな。
あと、相手の匂いが好きだと遺伝子レベルで相性がいいとか言われているらしいよ」
「あはは、当たってる気がします。私がソラ先輩の匂いが好きだってことも本能的に覚えていたんでしょうかね?」

