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第61章 真実の愛と花嫁の決意

面白い話を聞いて笑いながら答えるとソラ先輩も笑ってくれて、安心するだけでなく楽しい気持ちにもなってくる。


「じゃあ、本能的に俺が好きってこと？」


流れていく時間は早いけど、穏やかで温かくて幸せなもの。


だからその質問に答えはひとつしかなかった。


「絶対にそうです！過去を思い出せなくても一緒にいると、私はソラ先輩が大好きなんだなって分かりますから」



思ったことを素直に話してソラ先輩にも喜んでもらえると思ったけど、すぐに反応はこなかった。


何を考えているのか分からないけど、私のことを愛おしいそうに見つめているのだけは分かった。



「風子は俺のことを何度も好きになってくれるんだね」


「はい。好きになります」



「……どんなに忘れられても、俺も風子を愛し続けるよ」