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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



「えっ……?」


首を傾げると掃除をしてくれている母が手を止めて眉を下げて私の方を見てくる。


「もしかして会社の人のことを忘れちゃったの……!?」


「えっと……、覚えてる!はなしろさんだよね。休んで迷惑を掛けてるから私からも連絡しないと……!」


「風子ちゃん……」


夕方が近づいてきた頃に眠くなってきてベッドで休んだ。


目が覚めた時にはソラ先輩が帰っていて、リビングの方で母と何やら話をしているようだった。


「風子ちゃんのこの状態だと難しいと思うのよね。何かあったら――――から。だから忙しいと思うけど――――しておいて」


「そうですよね……。分かりました」



私の何を話していたんだろう……?


ドアを閉めているから話している内容がよく聞こえない。


深刻そうな話し方が気になって起きてリビングへ行くと、母とソラ先輩は何もなかったかのように笑顔で私を迎え入れた。


「お母さん、何を話していたの?」


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