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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



「今日の風子ちゃんはよく寝ていたって話していたの」


「そうそう。風子が回復してきているようで良かったよ」


母だけでなくソラ先輩まで私に隠して話してくれない。


リビングの椅子に座って続きを話してくれるのを待とうとした時、インターホンが鳴った。


「あら、お客様が来たようね。はいはーい」


テレビドアホンを見るために母が席を外してもソラ先輩が先程のことを話してくれる様子はなかった。


そんなに聞かれてまずいことなんだろうか……。


隣に座っているソラ先輩に問うようにじーっと見つめる。


「――――お邪魔します」


気になって仕方なくなってきた矢先、母の後に続いて理人さんがリビングへ入ってきた。


スーツを着ているから仕事帰りなんだと思える。



挨拶が終わった後に理人さんはソラ先輩が座っている向こう側の椅子に腰を下ろす。


「あらあら、風子ちゃんったらカッコイイ男に囲まれて幸せ者ね。理人くんも晩御飯まだよね?食べて行って」


「えっ、いや、僕は……」


「いいから、いいから!今日はおかずもいっぱい作ったから」


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