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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



今すぐここから出てソラ先輩に何か言わないと……。


でもこの先どうなるのか怖くて、手も足も氷のように固まってしまって動かない。


ドアの隙間から見て話を聞いているので精一杯だった。


ソラ先輩は机の上に置いてあったもう一缶のノンアルコールのビールを手に取った。


部屋があまりにも静かだからプシュッと蓋を開ける音が聞こえてくる。


その開けたビールを理人さんが握っている缶にそっと当てて静かに乾杯をしていた。



「でもそれは短絡的です。俺はそこまで単純じゃないですよ」


「あなたはそうでしたね。僕の考えが浅かったようです」


つまり、どういうことなんだろう。


はっきりとした言い方ではないからよく分からない。


だけど二人で笑い合って再び乾杯してビールを飲んでいたから悪いことではない……?



「ところで塑羅緒さんは“ツインレイ”という言葉を知っていますか?」


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