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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

「いいえ。あまりスピリチュアルなことには興味がないもので」
「ツインレイとはお互いにとって唯一無二の特別な存在で、神様が厳しい試練を与えるそうです。
僕もこういう非科学的なことは信じていませんが、あまりにもお二人が苦労なされているようなので調べてみたんですよ。
そしたらこれがピッタリだと思いまして……。
きっと塑羅緒さんにとって風子さんは運命の人なんでしょうね」
長い説明を聞いているうちに少し落ち着いてきて、ぽかんと開いていた口をやっと閉じることができた。
都合のいい私の心はロマンチックな言ふ葉に反応してドキドキする意味を変え始める。
「偶然を必然にしたつもりですけど、そうとも言えそうですね」
「必然に、ですか……。まったく、怖い人です。僕の心配は大魔王様には杞憂でしたね」

