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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



「どうして理人さんまでそれを……」


「うちに泊まっていた時、風子さんがよく言ってましたよ。私の彼氏は大魔王ですからって。

……式のことは僕からも皆さんに伝えておきます。そうなると思っていたでしょうけどね」


「すみません。お願いします」


「あんなに風子さんが楽しみになされていたのに残念ですね……」


理人さんがビールを飲み干した後、私はドアをそっと閉めてベッドへと戻った。


頭まで布団を被っても鼓動がドクンドクンと激しいまま。


強く印象に残った言葉が頭の中をリピートしている。


ソラ先輩は結婚していて、私の運命の人……。



誰と結婚しているんだろう……。


どうして今も私と一緒にいるんだろう……。


何が何だか分からなくて、混乱して涙が出てくるから聞かなければよかった。


盗み聞きし終わったら本当に眠っていようと思ったけど眠れない。



ベッドに入ってから1時間以上経っても目は冴えたままだった。


「風子、起きてるの?」


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