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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



数日後に挙げる予定だった結婚式がなくなってしまう。


どういう計画をしていたかは覚えていないけど、この日のために一生懸命に考えてきたんだと思う。


幸せな思い出を作る大切な日が私のせいでなくなるのは嫌だった。


「延期するだけで、結婚式はいつか必ずするよ。風子はまだ安静にしているように言われているんだし、今はゆっくり休まないと」


「もういっぱい休みました。だから大丈夫です」


「我儘を言わないの。風子ちゃんのために一人で色々やってくれているんだからこれ以上塑羅緒くんのことを困らせてはいけないわよ」



「分かってるけど……、この日に挙げないと意味がないの!いきなりキャンセルしたら皆にも迷惑を掛けちゃうし、私は予定通りにやりたい」


二人に分かってもらえないのが悔しくて目に涙が滲んできた私は、唇を噛むと共に拳を作った。


どうしてもこの日でないといけないのに……。


そうでないと私は……――――


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