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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

なんと言われるか不安に思いながらしばらく待ってから、母は大きく溜息をついていた。
「二人の結婚式なんだからそこまで言うならお母さんはなんとも言えないわ。本当に体の方は大丈夫なんでしょうね……?」
「大丈夫。……そろそろ仕事にも行くから」
「……分かったわ。起きていられるほど元気みたいなのは確かだし、お母さんも風子ちゃんのことを信じてみるから」
「ありがとう、お母さん!」
母にも理解してもらえたのが嬉しくて緊張していた表情が一気に緩む。
そのままソラ先輩の方に顔を向けると微笑んで一緒に喜んでくれた。
「二人とも雨に濡れたからまずは風邪を引かないようにお風呂に入らないとね。
結婚式に風邪引いてるのは可哀想だし。風子ちゃんはひとりでお風呂に入れるかしら?」
「俺がいますから大丈夫です」
「うふふ、そうよね。しっかりしてる旦那さんがいるから心配ないかぁ。
晩御飯も用意しておいたからお母さんは帰るわね」

