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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

結婚式を予定通りに実施することを許してくれても、母の心配は変わらないのか少し瞳が潤んでいた。
お母さん、ごめんなさい……。
エプロンを外してからバックを持ち、帰っていく母の背中を見ながら心の中で謝った。
私は本当に我儘な娘だ……。
ソラ先輩と二人きりになってから、雨で濡れて冷えた体を温めるために浴室へと向かった。
目の前で肌を露わにすることを恥ずかしく思いながら上着とズボンを脱いでいく。
ちょうどいい室温なのに妙に緊張しているせいで額に汗をかくほど顔が熱くてたまらない。
「あまり見ないでください……。脱げないです……」
「じゃあ、俺が脱がしてあげる。夫婦なんだから気にしなくていいんだよ。
それに風子はスタイルもいいんだから自信を持って」
「その……、ソラ先輩も恥ずかしくないんですか……?」

