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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「やだもー!遅れてるー!日本でも同性婚が認められる時代にもなってきたの知ってる?
それに那砂は女になったんだから結婚できるのよ」
「ちょっと那砂!そんなに近づかないでくださいよ」
「アァッ!?ちんこを触るんじゃないからいいでしょ!それとも触って欲しいの!?触って欲しいなら触るわ!」
「違いますって!」
不思議な会話が聞こえてきたけど、今はヘアメイクさんがいるところへ向かうのが先だ。
再びスカートを持って早足で建物の方へ戻る。歩きにくいから上手く走ることもできない。
「あれは……、まさか風子さん!?」
「何よあれ、花嫁じゃない。これから挙式なのになんでここを走っているのよ?……あら、颯太くんも早く来たの」
「那砂さんと税理士さん、どうも。あと、そこのもう一人はどなたなんだ……?
……って今花嫁が走っていったけどあれは風子!?」

