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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「すみません!花嫁さんの首の後ろに痣がありましてアップにすると目立ってしまいますから、それをどうやって隠せばいいのか分からなくて……」
気を使って小声で言ってくれているけど、皆に聞かれてしまったようで皆の微笑みが消える。
知られたくなかったけど仕方がない。
私の首の後ろに痣があることをソラ先輩は知っていたようで、驚いてはいなかったけど心を痛めているように視線を落としていた。
「風子さん……、まさかあの事件で……」
「そんなに酷いのかよ……」
「つまり、その痣さえ消せばやろうとしていたヘアアレンジができるってことね。……だったらアタシに任せなさい」
「えっ!?お客様に任せるわけには……」
「女になったアタシをなめないでよ。こう見えても美容師をやっていたことがあるから教えてやるわ。
……ほら、風子ちゃん来なさい!」
「えっ、あの……」

