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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

那砂さんにぐいっと腕を引かれたけど、信用していいのか分からなくてソラ先輩の方を見る。
すると、すぐに私が何が言いたいか伝わって口角を上げて頷いてくれた。
「その人は大丈夫だよ」
「那砂はメイクアップアーティストの資格も持っていますから。安心して任せていいと思います」
「やったー!理人くんに褒められて嬉しい~。
挙式が始まる前にリハーサルとかあるんでしょ?驚いてないで着いてきなさい。
……それにしても風子ちゃんは胸元にメモ帳を挟んでおくなんてエロい女ね」
「ええっ!?エロくなんか……」
届かないスマホを取るのに必死になっていて胸元に小さなメモ帳を挟んでいたのを忘れていた。
しかも那砂さんに指摘された途端、胸元に視線が集まった気がする。
「フフフ……。あざといことをしなくても旦那くんは風子ちゃんにメロメロだから心配しなくていいのにねぇ~。さぁ、花嫁姿の支度の続きに行くわよ」

