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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



聖壇前で牧師に問いかけられるどんな時でも愛し、敬い、慈しむことを誓う永遠の愛の誓約。


答える台詞は決まっているからそこまでドキドキはしないけど、ソラ先輩が決意を込めたような口調で誓うことを約束してくれて嬉しかった。


私もこれからずっとあなたを愛していくと心に刻みながら答る。


「誓います」っと―――――。



愛を誓うと何もつけていなかった左手の薬指にソラ先輩が結婚指輪をゆっくりとはめてくれる。


キラリと輝くプラチナの結婚指輪。


好みのデザインのものを一生つけていることができるのが嬉しい。


緊張しながら私もソラ先輩の左の薬指に結婚指輪をはめていく。


これから同じ結婚指輪をはめて生活していくんだと思うととても愛しく思える。



「それでは誓いのキスを」


牧師に言われて母に下げてもらったベールをソラ先輩がふわっと優しく上げてくれる。


忘れていたけど、結婚式はたくさんの人が見ている中でキスをしないといけないんだった。


きっとソラ先輩も人前でするのは恥ずかしいと思うから口にはしないはず……。



厳しい祖父母も見ていることだし、おでこか頬にしてくれると思いながら目を閉じて待つ。


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