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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



同じくらいの歳の女性たちの前を通りかかった時にそう言われた。


しかも、その言葉を贈ってくれた女性はハンカチを持っていて瞳を潤ませている。


顔は思い出せないけど、スマホの履歴に残っていた頻繁に連絡を取っていた女友達なんだと思った。


幸せになることを約束してその女友達の前を目一杯の笑顔で会釈をして通り過ぎた。



女友達の前を通り過ぎると、次はぴょんぴょんと小さくジャンプをして私たちが来るのを心待ちにしているようにしている女性がいた。


ショートヘアーで毛先に緩いパーマを掛けていてハキハキとしている人で、そのすぐ隣には親しそうな男性が立っている。



「風子ちゃん久しぶり!あたし、莉乃(リノ)だよ!覚えてる?彼氏さんと結婚できて本当に良かった~!」


確か、海田先輩の奥さんだったっけ……。


そしてソラ先輩の笑顔も自然になった気がするから、莉乃さんの隣にいる男性が海田先輩なんだと思う。


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