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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



複数の女性が手を伸ばしたけど、先程瞳を潤ませていた女友達にブーケが渡った。


皆に拍手をされて恥ずかしそうにしているけど、次に幸せになって欲しいと自然と思えるから私も嬉しい。


「あーん。ブーケが取れなかったぁ~!悔しい~!」


「那砂は男でしょう」


「理人くん……、そろそろぶっ飛ばすわよ?」


近くにいた那砂さんと理人さんの会話が聞こえてきてソラ先輩と顔を見合わせて笑った。



花嫁のブーケトスが終わると、今度は花婿のブーケトスが行われる。


投げるのは花束ではなくてブロッコリーらしいけど、斬新的と思うよりもなんだか懐かしい気分になった。


「今度こそアタシが取るわよ!理人くんに負けないんだから」


「まったく、言ってることが滅茶苦茶ですよ。女か男かどっちなんですか」


今度は独身の男性たちが前に出てくる。

その中には先程助けてくれた郁哉さん、理人さん、颯太さんもいた。


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