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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「するよ。入場する時に抱っこするだけだからすぐに終わると思うけど……。嬉しくないの?」
「嬉しいです。でも私はお姫様のような可愛い女じゃないですし……ひゃっ」
椅子から立ち上がると思ったように足に力が入らなくてよろけてしまった。
すぐにソラ先輩が支えてくれて助かったけど、ハイヒールを履いて歩くのが今は少しつらい。
「俺にとって風子は世界一可愛いお姫様なんだからそんなことを思ってはいけないよ。どんな姿をしていても可愛いんだから。
それに皆も言っていただろ?ウエディングドレス姿も綺麗だって」
「……はい。そうですね。堂々とお姫様抱っこされようと思います」
「いい子だね。その意気だよ」
「でもひとつ我儘を言っていいですか?」
「ん?なに?」

