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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



遂にその時間がやってきて披露宴会場へ向かう。


ドアの向こうにはテーブル座席表に載っている名前の人達が待っている。


ざっと見た感じ百人以上はいて挙式の時よりも多い。



「拍手が収まりましたら、新婦様を下ろしてご一緒にゆっくりと歩いてくださいね」


スタッフの人が流れを確認してくれた後、深呼吸をして緊張をほぐして壁に寄り掛かる。


「ふっ、顔が赤いけどまだ恥ずかしいの?」


「人前で抱っこされるのはさっきので自信がつきましたから」


「…………」


体を持ち上げられてから私はソラ先輩の首の後ろに腕を回して絶対的な信頼を寄せながらぎゅっと抱きつく。




「それではお二人を盛大な拍手でお迎えください」


アナウンスが聞こえてきてスタッフにドアを開けてもらうと、大きな拍手が聞こえてくると共にカメラを向けられた。


二人一緒だからか思っていたより緊張しなくてこの笑顔で応えることができた。


次は下ろしてもらって一緒に歩く……。



「えっ!?そっ、ソラ先輩……!?」


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