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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……

しばらく暗闇の中で過ごした後、ご飯が炊けた甘くて食欲をそそられる香りがしてきて目を覚ました。
重たい瞼を開いた時にもソラ先輩の姿がすぐに視界に映ってくる。
隣に横になって私を細めた目で優しく見つめていて、起きるのを待っていたようだった。
「んっ……。ご飯……?」
「起きた?ご飯はできてるよ。今日は肉じゃがを作ってみたんだ」
「…………」
「大丈夫。今回は玉ねぎも忘れずに入れたから安心して」
ベッドの近くに置いてある時計を見ると晩御飯の時間はとっくに過ぎている。
三十分くらい眠った気がしていたけど随分寝てしまったみたいだ。
しかも裸のまま布団に入っていて、眠ってしまう前にしていたことが脳裏を過ぎる。
でも……、この格好で布団に包まるのも気持ちいい……。

