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第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「どうしてだ？まだ頭がクラクラしているのか？」


段々と意識がはっきりとしてきたからそれは違うと思う。


屈んで私を見下ろしてくる課長から目を逸らして、体に掛けてあるバスタオルの上に手を置いた。



「いえ、そう思ったので」


「ワニと言われても仕方ないよな……。オレは紳士になろうとしてもなれなかったんだから。

同じ湯に浸かっている乙羽のことを意識してしまっては純粋に秘湯を楽しんでいるとは言えない」



「そういう意味じゃなくて……。アレを私に見せる趣味があったからワニなのかなって思いまして……」


「すっ、すまない！そういう趣味はないから許してくれ……！」


課長が私の側にやってきて屈んだ時に露わになっている男性器が大胆に見えていた。


これが他人だったのなら大騒ぎになるけど、過去に体の関係を持った人だからなのか不愉快とは思わない。気まずいだけだ。



「ちなみに……、どこまで見えた……？」