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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

脱衣所へゆっくり歩いて行っているふりをしてソラ先輩と課長の声に耳を澄ませる。
二人が互いのことをなんと思っているのかは分からない。
好きなのか、嫌いなのかでさえも判断がつかない状況だから怖かった。
「風子はそのくらいで俺のことを嫌ったりしませんよ」
課長の質問に対してソラ先輩が自信ありげに答えたけど、それは当たっている。
恋人から関心を向けてもらず、寂しい思いをするのは勘弁だから束縛されてもいい。
そもそも私はソラ先輩に束縛されている気はしない。だけど、傍から見るとそう思うんだろうか。
体調も復活してきてやっと落ち着いたというのに嬉しくてついニヤけてしまう。
ソラ先輩に信頼されているのが嬉しくて……。
二人の話の続きも気になるけど、気分がいいまま脱衣所に入って着替えることにした。
今日は大人っぽい総レースの下着を身につけてきたから那砂さんに見られなくてよかったとつくづく思う。
もし、ここにいたら「セクシーな下着ね。彼氏くんとこれからエッチする気でしょ~?」っと言われてからかわれていたことだろう。

