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第12章 裸の付き合いとイケない妄想

「郁哉さんとはね、偶然仲良くなったんだよ。あの日の朝がきっかけかな……――――」

ソラ先輩は混雑してきた道路を安全運転をしながら課長との出会いを教えてくれた。



＊　＊　＊


郁也さんと出会ったのは、引っ越してきてから初めて出勤した日の朝。


会社に行く前に近くのコンビニに寄ると、外国人に話し掛けられて困っている人がいた。


「ありがとう。代わりに話してくれて助かった。君は英語を話すのがすごく上手いな」

その困っていた人が郁哉さんだった。


「いえ、仕事でしばらく海外に行っていたもので」


「そうなのか。オレは全然英語が分からないから教えてもらいたいくらいだ」