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愛おしいキミに極甘な林檎を
第12章 裸の付き合いとイケない妄想


初めて会った時はこれで終わった。


でも、栄養ドリンクを買うために毎朝コンビニに寄ると必ず郁哉さんと会った。


その度に互いに挨拶をするようになって、仲良くなるきっかけになったのは旅行雑誌を見ていた時だった。


「おはよう。何を見ているんだ?」


「最近疲れているので温泉にでも行こうと思っていたんですよね。でもどこがいいのか分からなくて」


「ここから近くの場所だと……、おっ……ここはいいぞ」


見ていた雑誌に載っていた温泉の写真を指差してから郁哉さんは詳しく教えてくれた。


「へえ……。この辺りはまだ行ったことないんですよね」


「オレも行きたいから一緒に行くか?案内するぞ」

「えっ……」

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