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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「ええっ!?どうしてですか!?」
私が驚いた声を上げても那砂さんと同じ意見にまとまっていたのか誰も動じない。しかも、ソラ先輩まで。
特に変わった様子もないから皆正常運転のようだ。
「那砂たちも美味しいものを食べて、観光したいのよ~。人数が多い方が団体旅行みたいで面白くない?」
「私は団体旅行じゃなくてデートをしたかったんですけど……」
「たまには外部からの刺激もあるデートをした方が彼氏くんとの愛も深まるんじゃないかしら~」
満面な笑みをした那砂さんがそう言った後、私の耳元に手を当ててこっそり話そうとしてくる。
誰にも聞こえないように言ってくるなんてなんだろう、っと呆れつつも耳を傾けた。
「……愛が深まると言っても、風子ちゃんのことを狙ってる男たちしかいないけど。あっ、理人くんは渡さないわよ」
「狙ってるわけないじゃないですか。それに私は彼氏しかいりませんよ」
「そんなの分からないじゃなーい?……さぁ、小腹も空いたことだし、スイーツを食べに行きましょう!」

