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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「はい!ソラ先輩」
にっこりと笑って返事をした後、気持ちを切り替えてデートを楽しむことにした。
私たちの後を追って那砂さんたちがついてくる。今まで起きたことを考えると信じられない光景だ。
皆で仲良く(?)出掛けることができる日がくるなんて思ってもいなかった。
これもソラ先輩のおかげだ。……私が抱えていた祖父の家の問題を解決してくれたのだから。
それから目的の場所に向かったけど、他愛のない話をしていたらあっという間に着いた。
おやつ代わりに食べるものはアイスクリームがのったフルーツパフェ。
テレビで紹介されていつか食べてみたいと思っていたから、ソラ先輩に連れて行って欲しいと頼んでいた。
人気店ということもあって混んでいて若い客が多くて賑わっている。
「すごーい!このパフェ!那砂も来てよかった。これは映えるわねぇ~」
テーブルに座ってから一人一個注文したパフェが届いた後、那砂さんがスマホを取り出してシャッターを切り始める。
「僕まで撮らないでくださいよ」
「いいじゃない。昔はよく一緒に写真を撮っていたんだから。……いただき!」
「あー!僕の苺を取らないでくださいよ!それを楽しみにしていたのに」

