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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



なんだかんだ言って仲が良い二人だ。あまりにも仲が良いから連れて来られた課長が可哀想に見えてくる。


でもその様子を温かく見守っているのだから優しい人だ。


りんごやメロン、苺がのったパフェをパクパクと食べながら異変に気付く。



「あれ……。颯太さんは……?」


「颯太くんは用事があって途中で帰っちゃったのぉ~。一緒にいて欲しかった?」


「いえ……。そう言う訳じゃないので」


「みんな揃わなくて残念だったわね~。颯太くんの用事はね、多分デートかもしれないわ。

……風子ちゃんにとっては元カレだし、妬いちゃう?」



“元カレ”というワードが出てきた瞬間、隣に座っているソラ先輩の手が止まった。


私が「美味しい」っと言って食べているのを見てからやっとスプーンを持ったというのに……。


なんと答えるのか気になっているようで視線を向けてくるから私は迷わないですぐに答える。



「過去のことなんですから妬きませんよ。私は彼氏にだけヤキモチを焼きますから」


「あらぁ~、ラブラブですこと。他の女に狙われてるかもしれないから風子ちゃんったら彼女アピールしてるのかしら?」


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