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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「えっ……?」
那砂さんが視線を向けた方を見てみると、少し離れたところからこちらへチラチラと視線を送ってくる女性たちがいた。
ソラ先輩以外の人がそちらの方を見ても誰も反応しないから知らない人なんだと思う。
「きゃっ、目が合った!イケメンだらけなんだけど、モデルか何かの撮影のあと!?」
「かっこいい……。顔がめっちゃタイプ……」
「わたしは落ち着いていそうな人がイイな。彼女がいるのかな……」
「あんたは年上が好きだもんねー。でもさー、一緒にいるあの胸のでかい女、邪魔じゃない?」
「イケメンに囲まれてるからっていい気になってるんでしょー」
顔が良い男たちが揃っているせいで他の女性からの視線が怖い。
ソラ先輩と二人で出掛けている時もそういう目で見られることがあるというのに今回は課長と理人さんがいるから更に酷い。
モテるのにどうして彼女ができないんだろう……。
疑問を持ちながらも身を竦めるとソラ先輩がテーブルの下で手を重ねてきて微笑んでくる。
「ねえ、風子。チョコパフェの方も食べてみる?」

