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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus


「はい。そうしたいです。でもハーフアップにするのも好きなんですけどされてる方っていますかね?」


「どちらかというとアップにされる方が多いですね。

あ、そうそう。結婚式のヘアメイクはわたしが担当することになりましたのでよろしくお願いします」


「そうなんですね。こちらこそお世話になります」


話しているうちに担当をすることになった美容師と打ち解けられて少し安心した。

結婚式の時にどんな風にヘアメイクしてくれるのか楽しみだ。



満足しながら美容室を出た時は、近くのショッピングモールの閉店時間が迫っていて客が少なくなっていた。


この髪色にしてソラ先輩に「可愛い」っと言ってもらえるかな。


そう思いながらショッピングモール内を歩いていると、よく知っている人物に似た人がいて私は一旦脚を止める。


本当にその人なのだろうか……。


怪しまれないように近づいてみると、その人がこちらを向いてきて目が合って誰なのか確信する。


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