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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus
「分かりました」
今は郁也さんのことを信じるしかない。
私はスカートの破れたところを押さえて郁也さんの後ろに隠れた。
「花城課長、風子、おはようございまーす!」
バレてしまわないかハラハラしている中、潮崎さんが元気よく声を掛けてくる。
月曜日の朝だというのに憂鬱さが一切なく、表情が晴れ晴れとしていた。
「おはよう。今日はいつもより来るのが早いな」
「潮崎さん、おっ、おはようございます……」
作った笑顔でそう言ってから、後ろ歩きをして潮崎さんから少しずつ離れる。
郁也さんはチラチラと私を見て、立ち位置を調整してくれていた。
「ふたりでアイコンタクトしてる……。
なんか最っ高に怪しいですね」
潮崎さんはニヤニヤして私と郁也さんのことを見てくる。
「きっ、気のせいだ。なあ、乙羽?」
「そうです。なにもないですから。
潮崎さんったら、まだ寝ぼけてるんじゃないですか」
すると、潮崎さんはジトっとした目をして首を傾げる。
そして、腕時計で時間を確認してから郁也さんの方を見た。
「もしかして、仕事が始まるまでまだ時間があるからイチャイチャしに行くんですか?
社内恋愛を他人に見せつけるなんてやめてくださいよ~。
それに、風子が結婚したら不倫になりますって」

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