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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……


変な人に引っ掛かってしまった……。

しかも肩が当たった男はガラが悪そうな大人の男二人と一緒にいる。


「あーあ。服を汚した分、弁償してもらわねーと」


「ちょっと可愛いから遊ぶくらいで許してやれよ」

「それいいな。おれら暇してたから遊ぼう」


怖くなって逃げると三人の男に追い詰められて人通りから外されてしまう。


やだ……。怖い……。

どうしよう……。


「ひゃっ!?」


逃げ場を失って困っていると後ろから誰かに腕を引かれた。

三人の男から離れるように早足で遠くへ連れて行かれる。


腕に触れられた時にヒヤッとしたけどすぐに正体が分かって安心した。



見慣れている後ろ姿と――……知っている過去の温もり。


ガラの悪い男たちの姿が全く見えなくなってから私はその人の名前を呼んだ。


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