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挿れてもいいですか?
第1章 挿れてもいいですか?
藤野の思いを孕んだ声が漏れる。
その吐息に、縮まった距離を意識したのか、椎名は頬を染めて、視線をさまよわせた。
動揺からか、藤野の額に落ちていた前髪が、軽く離れていく。

「待って。」

思わず藤野は手を伸ばした。
そして、先程頭を過った空想を現実にする。
不安げな椎名の頭にやさしく手を添えると、そっと自分の胸に引き寄せた。

「力、抜いて。ね?」
「……はい。」

緊張から強張ったままの椎名に、藤野はやさしく声をかける。
片手で胸に抱きしめながら、もう一方の手で、やわらかく髪を撫でていく。

(かわいい。)

徐々に力が抜けてくる椎名に、藤野の口角は上がる。
そして、もっと密に繋がりたいという感情が燻り始める。

「椎名くん。もっと、来て?」

熱い吐息と共に吐き出せば、藤野の足は、自然と椎名の身体に絡みつこうとする。
始めに触れたのは、膝。
それは椎名の腰骨のやや下の辺りに触れた。
そのまま膝下を腰の辺りに絡める。
椎名は少し抵抗するような動きを見せた。

「椎名くん?」

藤野は、胸元の椎名に話しかける。
どうかしたのか、と。

「……」

椎名は答えない。
そして、藤野の胸元から頭を話、悲しげな瞳で彼女を見下ろす。
それに釣られるように、椎名の瞳を見つめ返す藤野。
しかし、既に藤野は気付いていた。
彼の瞳に、抑えきれないほどの情欲がにじみ出ていることを。
彼自身が、熱く、固く主張し始めていることを。

「大丈夫。ね?」

藤野はそう言うと、ゆっくりと身体を起こした。
慌てて椎名が、その身体を支えようと近づく。
閲覧机に腰かけた藤野は、伸ばされた椎名の左手に、自分の右手を絡めた。
そして、もう一方の手で、指先からやさしく、彼自身に触れた。

「うっ…」

ズボンの上からでもわかるそこは、既に固さと熱さを持っていた。
指の腹でゆっくりと撫でると、椎名の口から悩ましげな吐息がこぼれる。

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