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挿れてもいいですか?
第1章 挿れてもいいですか?
「ベルト、外して。」

上目遣いにそう言うと、椎名は熱に浮かされたように、おぼろげな様子で自身を取り出そうとする。
カチャカチャというベルトの音が、静かな図書室に響き渡る。
ホックを外し、チャックを下ろす。
その隙間に、藤野はするりと指を差し入れた。
下着の上から、椎名自身に触れたのだ。
ズボンの上からよりも、さらに熱く、固く感じる。
その形に沿って指を上下させると、さらに硬さを増してくる。

「藤野、先生……」
「なあに?」

上ずる椎名の声に軽く応え、猛り始めた裏側を擽るように、指を動かしていく。

「もっと……」
「もっと、なに?」
「はぁ……、もっと、触って。先生。」

藤野の指の動きに応えるように、椎名も藤野の指に自身を押し付けるような動きをし始めた。
その息は熱く、荒く変化していく。
そんな椎名の顔を見つめ続けていた藤野が、不意に目を閉じる。
引き寄せられるように、椎名はその唇に口づけた。

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