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私の欠けているところ
第2章 『はじまり』に変わったのは

そしてようやく
俺と深海さんは
ビールで乾杯することになった


乾杯が終わると
焼き鳥を食べはじめる

そりゃそうなんだけど
俺は深海さんが
ビール飲むんだなーとか
焼き鳥食べはじめると
髪を耳にかけるんだなーとか
耳に小さなピアス付けてて
可愛いなーとか
小指に指輪してたんだーとか
そんなことばっか考えていた


「梶谷くん」

「なんですか?」

焼き鳥を三本ほど食べた頃
深海さんがチラッと
俺に視線を合わせた

距離が近いからか
遠慮がちに
視線を合わせる感じがまた

俺はたまらないとか思った


「そろそろ理由教えてくれない?」

「え?」

「私を誘った理由」

ヤバい
理由なんて
全く考えてない

ココに来られたことで
満足してた俺は
『好きだから』
という理由以外の言い訳を
全く考えてなかったんだ

「たいした理由じゃないですよ?」

「でも知りたいな」

し、知りたいな
とか…
ほんと、そーゆーの好きだ

「えーっと…」

「うん」

ま、いいか
正直に言えば

引かれない程度に

「深海さんと
話がしたかったからです」

「私と?」

「はい。
あと、こないだ道案内してもらったお礼」


「そ、それならお礼だなんて
私が迷惑かけちゃって
ほんと、ごめんね?」


「いいんです。
しっかりしてる深海さんが
方向音痴とか
俺、楽しかったんで(笑)」


「もう(笑)」


あ、あれ?

深海さんと
話がしたかったんだよー
って言った俺の言葉
スルーされてる?

確か受け流されたの
これで2回目だよな

深海さんて…本当は
天然なのか?


それはそれでまた
可愛いけど
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