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金曜日
第14章 新たな事実



『あかりさー、事務所には出入りしてないんだろ?』



「うん、父に用事で行くことあるけど、社長室だけだから」



『姉貴となんで面識あんの?』



「ユリアさんはじぃじのお気に入りだから、一緒に家でご飯とか良く食べてたの」



『家に芸能人がよく来るの?』



「ってか、ユリアさんが翔大さんのお姉さんってことの方が、私には衝撃的だったんですけどー!」



『あー、誰にも言ってないしなー』



『で、良く来るの?』



「う、うん、来るけど、私はユリアさんくらいしかお話したことないよ?」



ユリアさんは本当にお姉さんのように私のことを可愛がってくれてる



でも、ユリアさんに弟がいること知らなかったし



それも、翔大さんだったなんて



本当に世の中狭いって、よく言ったもんだ



『お前のこと見たやついっぱいいたんだろうなー』



『良かった、俺のものになって(笑)』



なんのことかわからず、きょとんとする



『俳優とかイケメンじゃん?さらわれなくて良かったってこと!』



そう言うと、ぎゅーっと私を抱きしめる



私は親が事務所をしていることで



逆に芸能人にはほぼ興味がない



会社に入って翔大さんや森さんを見て



芸能人じゃないのに芸能人よりもイケメンって思ったくらい(笑)



なんで、芸能人にならないのか?売れるのにーって思ったくらい(笑)



翔大さんはマジイケメンだと思ったし



ヤバくない?家族に紹介して、スカウトされちゃうよ?



「ねぇ、やっぱり、紹介するのは、、、」



『えっ、できない?ダメ、ケジメ、つけさせて?』



『本当の意味で、あかりを俺のものにする!』



「うん、嬉しいよ」



『じゃあ、早速電話して?』



「えっ?どこに?」



『お家!』



「えっ?今から?」



『そう、今から、でー、明日の都合聞いて?』



「あ、明日?明日行くの?」



『えっ、今からでもいいけど』



「はっ?今から?」



『あー、もー、早く電話する!俺がかけようか?(笑)』



私はスマホを握りしめ



画面を見つめ



母の番号をタップした






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