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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第2章 焔の花の中で~邂逅~
「お父さまは、どうしていらっしゃるの? さぞかし朝廷では力を持つ重臣でいらっしゃるのでしょう」
スンが溜息をついた。
「二年前に亡くなった。まだ若い盛りだった。その後、俺が家門を継いで、今に至っている」
「二年前といえば、あなたはまだ十三なのに、大変だったわね」
これは本音だった。十三歳といえば、まだまだ親に甘え外を駆け回りたい年頃なのに、スンはもうその年で重責を背負ったという。
そんな彼に、かける言葉が見あたらない。
スンが溜息をついた。
「二年前に亡くなった。まだ若い盛りだった。その後、俺が家門を継いで、今に至っている」
「二年前といえば、あなたはまだ十三なのに、大変だったわね」
これは本音だった。十三歳といえば、まだまだ親に甘え外を駆け回りたい年頃なのに、スンはもうその年で重責を背負ったという。
そんな彼に、かける言葉が見あたらない。