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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
新入りのオクチョンが唯一、若いといえた。歳のいった女官や尚宮は必然的にあまり動きたがらず、若いオクチョンが一人で力仕事までこなす有様だった。とはいえ、彼女は生来、身体を動かすのが好きだし、こき使われるのは伯父の屋敷で慣れっこだ。
むしろ、ここは女官のお仕着せとはいえ、上等の服を支給されるし、三度の食事もご馳走がふるまわれる。多少の仕事上の失敗をしても、食事を抜かれる心配もなく、伯父の家で伯母の顔色ばかり見ていた頃に比べれば極楽だ。
むしろ、ここは女官のお仕着せとはいえ、上等の服を支給されるし、三度の食事もご馳走がふるまわれる。多少の仕事上の失敗をしても、食事を抜かれる心配もなく、伯父の家で伯母の顔色ばかり見ていた頃に比べれば極楽だ。