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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第14章 孤独な選択
 改めて鏡をのぞき込めば、ミニョンが気合いを入れて化粧をしてくれたせいで、唇だけが随分と浮いている。全体的に濃いめの化粧の時、やはり唇だけ色が大人しいと釣り合いが取れないようだ。






 オクチョンは溜息をつき、鏡台の小さな引き出しを開けた。中には幾種類かの小さな容器が入っている。
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