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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
―今は判らずとも良い。どうやら、そなたには断られたが、主上とそなたとの縁、まだ切れてはおらぬようだ。



―それは、どういう意味にございますか?


―そなた自身の言葉を借りれば、繋がらぬ縁を無理に繋げてはならぬ、つまりは逆も言える。繋がる縁は、いかにしても断ち切れず、出逢うべき者同士はいかにしても出逢う。そういうことじゃ。




 大王大妃は慈しみに溢れた声で言った。
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