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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第3章 愛する男の正体~再会~
―鳳凰―。



 そう言われても、話のゆく先が見えず、オクチョンは首を傾げた。



 大王大妃は意味深な微笑を浮かべた。



―鳳凰の対は龍だ。龍は古来から皇帝もしくは王を意味する。つまり、そなたは王者のつがいとなるべくして生まれた者ということになる。



―そうおっしゃられましても、私には意味が判りません。




 正直に言うと、大王大妃は笑った。
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