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エチュード
第3章 エチュード3
 今になって思い返してみると、あれは何か邪悪なものに取り憑かれていたのかもしれないなどと、荻野遥実は自らの法律事務所でとあるネットニュースを眺めながら考えていた。
 それは遥実が都内の某私大のロースクール三年になった夏のことだった。夜遅くまで空いていた教室で一人自習を終えた遥実は、冷房と蛍光灯の電源を切って教室を出た。なにやら奇妙な疲労感がずっとのし掛かっていた。気だるいな。そう感じながら暗い廊下を歩いていると、一つの教室のドアから明かりが漏れていた。まだ勉強している学生もいるのか、などと多少自己嫌悪しながら、通りしなにその教室をみやると、一人の女子生徒がイヤホンをしたまま机に突っ伏して寝ているのが見えた。
 なんだ寝ているだけか。校門が閉まる時間も近いし一声かけよう。そう思った遥実は教室のドアを開いた。近づいたところで、女子生徒は全く気づく様子がなかった。薄着の女子生徒の背中にはブラウスのホック浮かび上がっていて、冷房で冷えたのか白い腕には鳥肌が立っているのが見えた。声をいくつか掛けたが起きることがないので、遥実は彼女のイヤホンを取ろうと手を耳のあたりに伸ばした。
 けれども遥実の手はイヤホンには至らず、彼女の右耳の輪郭をそっと撫でた。彼女はびくっと目を覚まし、遥実を見た。彼女は怯えていた。彼女の口元が動いていたが聞こえなかった。遥実は今度は両手で彼女の耳を触り、弄んだ。彼女は抵抗したがそのまま押し倒された。そして口の中に毛の混じったペニスを押し込まれた。そのとき、彼女にはひどく冷たい声が聞こえた。
「噛むなよ。噛んだらオレは死んだも同然だ。その時はあんたのことも死なせるからな」 
 遥実は彼女の薄茶の髪の毛を押さえたまま、彼女が何度かえずくのにもかまわず、激しく腰を振り続けた。そして彼女の喉奥に射精した。

「『強姦被害者の夫、被疑者男性の局部を切断』
 先月二十日の強姦事件被害者の夫で無職のS容疑者(43)が、強姦事件の被疑者とされていた男性への傷害容疑で逮捕された。S容疑者は男性の自宅前で口論の末、顔面を数回殴り、枝切り鋏で下腹部(局部・性器)を切り取った疑いが持たれている。警察での取り調べに対してS容疑者は「間違いない」「私の妻は殺されたも同然。これは当然の裁きだ」などと供述しており、容疑を認めている。」
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