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悪巧み
第4章 非常口 それから
でも百合子は、最近、何か金が要り様な風だった。
「でも、3分で終わったんだ。時給にしたら大変なもんだ。でも伊沢は中に出したんだから、これでまた伊沢からふんだくれるよ」
百合子は、ふっと鼻で笑った。
「でも伊沢さん、少し私がちょっと締めてあげたら『あうっ』だって」
俺も笑った。
「まあ、しかたないさ。お前に初めて挿れた男なら多分そうなるよ」
俺はさっき思ったことを百合子に言った。
「そう? じゃあ、今度また違う男との仕事、斡旋してもらおうかしら。試してみたくなっちゃった」
本気とも冗談ともつかない言い方だった。
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