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夢の欠片(くすくす姫サイドストーリー)
第1章 前編
「もし、嫌じゃなければ、普通にして下さいな。そうしたら、私もそうしま…そうする、から」
女に請われて、男は、頷きました。

「分かった。だが、もし嫌だったらすぐ言ってくれ」
「ええ、ありがとう!」
「あー…それで…普通にしてたら、呼び方は、『お前』なんだが…嫌じゃねぇか?」
「いいえ、全然!素敵ね!」
「え?…『お前』が、素敵か?」
「ええ、すごーく、嬉しいわ!なんだか、特別みたいに思えるもの」
口調が悪くなった事を無邪気に喜ぶ女を見て、男は苦笑いしました。

「…お前にゃ本当に、負けるな…」
「え!私、そんなに強い?」
「ああ」
「私、何かで貴方を負かしたの?…憶えてないわ」
今まで言われたことも無い、「強い」などという言葉を言われた女は、戸惑った様な困った様な顔で男を見詰めました。
そんな女に笑いかけると、男は額に鼻先に、何度か軽く口づけました。

「最初っから負けっ放しだ。知れば知るほど、勝てねぇなぁと思ってる」
「そう…なの?」
「ああ。『惚れてる方が負け』って言うだろ?」
女は目を丸くして、真っ赤になって、微笑みました。

「呼び方なんか関係無え。お前は最初から、『特別』だ」
微笑み合いながら唇に軽く触れた後、二人は口づけを深めて行きました。


「ん…っ…あ、」
白い背中を逸らせて、女が声を上げました。
「痛くねぇか?」
「ん…大丈夫…あ、」
男の眼下にあるしなやかな背中には、まだ新しい傷が有りました。

女の背には、会う度に何かしら折檻の跡がありました。時期によって、血が滲んでいる事も、治りかけている事もありました。今日の様に、服を脱がすのにも気を使うほど、生々しい傷の事も有りました。
傷が塞がって居ない時は、それ以上痛まぬ様に、うつ伏せにして後ろから抱く事がほとんどでした。最初に傷を曝してしまって吹っ切れたのか、女は背中を見せることは嫌がりませんでしたが、貫かれながら顔を見たり、口づけしたりし辛い事は、残念がっておりました。

「あ…あっ、あ、やぁ、奥っ」
「すげ…締めてんな、わざとか?」
「違っ…あ、んっ、あぁぁあ、ん」
「もっと、尻上げろ」
「ひゃあん!」

男が女の腰を持ち上げると、嬌声が一際高くなりました。
「あ、やだぁ、いいのっ、あ、だめぇっ」
「っ…ダメか、イイか、どっちだよ」
滅茶苦茶な事を口にする女が可愛くて、男の口元が緩みました。
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