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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第4章 夏の夜
性器を露わにしている奈々の尻の前で、彼はあぐらをかいて腕組みをした。柔らかすぎないベッドだな、と野上は感じた。
柿色の灯りを浴びるベッドサイドの青いカーテンが、迫りくるように野上には艶っぽく見えた。セックスに餓えた若い女と、それに釣られた中年の自分。このベッドで、奈々はどんなふうに身悶えるのだろうか──。
おそらく、ベッドに頰を擦りつけた奈々は若さにまかせて尻を突き上げる。彼女の性器に、自分は中腰で亀頭を入れ始める。カーテンを握りしめた奈々は眉尻を下げて大きく口を開け、色気のある目で何度も俺を見てくる。青いカーテンを目にした野上に、そんな状況が浮かんだ。
灯りをつけて彼に性器を見せている奈々は、いつも以上に興奮を覚えた。カーテンを開けた向こうから、誰かに覗かれる気がする。濡れがアナルに伝うのが自分でも分かった。
少し顔を上げた奈々は、自分の下半身を覗いた。彼は性器を見ているらしい。広げた太ももの向こうに突き上がっている亀頭が、グロテスクに見えた。
奈々は、両膝を立てて股を開く姿勢に直した。体中が火照り続けた。早くして欲しかった。
野上が彼女の性器を眺めているときである。
「早くして。あぁ早くして」
と乳首の尖った胸の向こうから、奈々のせつなげな声がした。
「じゃあ、俺の舐め方をよく覚えておくんだ。唇と舌だけでするように。いい?」
顔を上げている奈々は真面目に聞いていたようだ。うんうんと、目を丸くして返事をするように頷いた彼女は、両手で枕を引き寄せて頭を埋めた。