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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第8章 ツンデレ委員長は世間知らず
 言葉に詰まって真吾は拳をグッと握る。
 彩夏だって教室なんかでオナニーしていたのだから、悪いのはお互い様だと思う。なのに自分だけを悪し様に言うのはどうも納得がいかない。

「ねえ委員長、聞きたい事があるんだけど」
「何……?」

 すっかり普段のクールな横顔の彩夏に、その顔がいつまで保つだろうと真吾は思った。
 彩夏は割りと羞恥的な事に耐性がない。予想では、次には壊れるんじゃないだろうかと真吾は内心ニヤリと笑う。

「どうして教室でオナニーしてたの?」

 真吾の言葉に、たっぷり沈黙を置いて答える彩夏の顔は呆気に取られていた。

「…………は?」
「いや、は?じゃなくて――オナニーだよオナニー。一人エッチでもいいけど。教室でオナニーとか勇気ありすぎ――」
「ちょ――ちょちょちょ、ちょっと待って!」

 想像通りの早さに、真吾は内心クククと笑ってしまった。
 彩夏の顔は茹蛸のように真っ赤になっていた。完全に冷静さを欠き動揺する彼女は、見ていて可愛らしい。

「話が全く見えないんだけど!?」
「若しかして委員長、記憶がないの……?」
「何がよ。あ――でも待って。確かに日誌を書くの止めてから以降の記憶がないかも……」

 彩夏の話を要約するとこうだった。
 確かに今日は、昼休み頃から体調は優れなかった。学級委員長会議の後、教室で日誌の残りを書いていたら、その容態が日誌を書いてる途中で急に悪化した。
 状態としては身体がだるく、熱い。発汗も酷くて――風邪かなと思った彩夏は、家に帰る事にしたようだ。
 片付けをしているその途中からの記憶がないと彩夏は話した。

「そっか。委員長はその時にオナニー始めたわけか――で、僕に見つけられたと。じゃあ委員長はオナニーした記憶が全くないんだ?」
「あ――あるわけないじゃない!何度も何度もオ……オ、オ、オ、オナ…………もう!だから言わないで欲しいの!!」

 ギュッと吊った眦が恥ずかしさからか潤んでいる。
 一度元に戻ったクールな顔は、跡形もなく消えてしまっていた。

「委員長ってオナニーって言えないんだ、意外と可愛いんだね」
「――っか……かかか、かっ、かわ…………!?」

 まじまじと見つめてそう言うと、彩夏の顔はカーッと茹で上がってしまった。
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