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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第8章 ツンデレ委員長は世間知らず
 まるで処女のような初心な反応。さっきまでは彩夏は本当に処女だったが、恥ずかしい言葉も可愛いと言われる事にも、彩夏は本当に慣れていないようだった。
 可愛い過ぎるだろ、この反応……。
 これで淫語を使ってセックスを強請った事まで教えたら――どうなるんだろうかと、真吾は思った。

「滝川くんはそれ――を見て、私を襲ったの?人の意識がない時にそんな事するなんて……」
「軽蔑する?でもさ、男から言わせたらあんな場所でやってるのが悪いってなるんだぜ?」
「他の男子も同じ事をするって滝川くんは言いたいの?」

 少し含みのある刺々しい彩夏の声は、他の男子は違うとでも言いたげだ。
 毎日のように接しているクラスメイトを信用したい気持ちがそうさせるのかもしれないが、その思考はかなり危ないと指摘せざるを得ない。
 甘いな。男を知らな過ぎる……委員長をやっている割に、彩夏は意外と世間知らずだ。男に縁のなさそうな雰囲気もあるし、男女間については本当に世間知らずなのかも――真吾は溜息を洩らした。

「思うね。全員がそうだって言うのは暴論だけど、大概の男はそんなものだと思うよ。衝動を抑えられるかどうかは、どういう理由で理性が働くのかに依るんじゃないかな」

 眉を片方だけピクリと上げて、彩夏は得心がいかない顔をしている。

「あ――言っておくけどさ、僕も最初は思い留まっていたんだぜ?」

 思いっきりジト目で真吾を睨む彩夏。
 彩夏だって拒まなかった癖に――と、真吾は思ったが口にはしなかった。

「確かに――途中からは僕だったよ。それは認めるよ……でも最初に君を犯したのは僕じゃない、別の誰かだ」
「まだそれ言ってるの?そりゃあ、話し方や雰囲気は全然違ったけど――」
「さっきも言ったけどさ、あいつには何か目的がある――多分あの生き物に関係してるんだと思う」

 彩夏は思案顔で、真吾の方を一瞬だけチラリと見た。

「――身体が白く発光した事も関係あるのかな……」
「多分ね。幾ら何でも偶然が重なり過ぎだし、全て関係があると考える方が自然だ――きっと変だった委員長の様子も、何かしら関係があるんじゃないかなぁ……」

 彩夏はこちらを見ずに、少し俯き加減で言った。

「だ……だからって、まだ信じた訳じゃないんだからね!」

 ややムッとした調子で言う彩夏。
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