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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第2章 予想外の再開
 その拍車を掛けたのは、やたらと馴れ馴れしい教師(だが男)の存在だ。
 高校生になった今でも童顔で可愛い顔立ちの真吾だから、小学生ともなれば言わずもがななキュートな顔立ちをしていた。その馴れ馴れしい変態教師には、セクハラじみたスキンシップで真吾は散々悩まされたのだ。
 思い出しただけでも寒気がする……真吾のトラウマ第1号は、小学校の頃の担任の先生である。その先生の所為で、ホモらしいという噂が噂で無くされたようなものだった。
 小学校の頃に上がった根も葉もない噂は、小学校時代だけでは終わりを見せてはくれなかった。中学校は小学校のクラスメイトも多数在籍している訳だから、後は推して知るべしである。

「真壁先輩……」

 真吾は茫然とした声で、呟いた。

「おう、思い出してくれたようだな」

 真壁洋介《まかべようすけ》は嬉しそうにニヤッと笑った。
 やめてくれ、気色悪い!!
 胸中でおぞましさに身悶えると、身体の方も鳥肌が立っているのか、肌がピリピリとしてきた。
 真壁はただ笑ったに過ぎないが、植えつけられたトラウマはそうそう払拭できるものではない。中1の頃に出会った真壁が、真吾のトラウマ第2号。
 この先輩の所為で真吾は肉体を鍛える羽目に至った。
 出会った頃から体育会系の部活――確かバスケ部――だった真壁は、その頃も筋肉質でガタイが良かった。
 片やただのゲームオタクの真吾は、当然筋肉など無縁だ。長身の痩せ型で若干もやし系少年。運動が苦手な程では無いにしろ、スポーツマンでも無い。
 力で敵うはずもない体育会系の真壁から真吾が貞操を守るには、身体を鍛えるしかない。部活など真面目にやる予定が無かったのに、合気道部にまで入って身を守る術まで鍛えた。
 身体を鍛えるのは良い事なのだから、所為というよりお陰に近いのかもしれない――だがゲームしてれば幸せな真吾としては、傍迷惑でしかない。
 まあ……その努力の甲斐もあって、真吾の貞操は現在も無事だ。

「ええ……正直、僕は忘れていたかったですけどね」

 皮肉たっぷりに真吾が答えると、真壁は困ったような笑みを浮かべた。
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