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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第13章 妹の様子がおかしいのだが
 上着を脱がせた重力に導かれて、目の前で妹の乳房がプルッと揺れた。小さくも大きくも無い、普通サイズの脹らみ――当たり前だ。最後に見たのは、美里が小学校3年くらいの頃。あれから5年は経ってるのだから、当時はツルペタで起伏も感じられなかった妹の身体も、女性らしく立派に成長してても何らおかしい事は無い……頭で理解していても、真吾は動揺する心を抑えられなかった。
 目のやり場に困る……。
 赤く染まり始めた苺のような、未熟な甘酸っぱさを思わせる妹の裸体。玉のような汗がポツポツと浮かぶ瑞々しい素肌は、少女らしい健康的なエロスを醸し出しており、とても直視できないいやらしさがあった。
 頂点で揺れる蕾は、まるで自らの存在を真吾に主張するかのように天に向かってツンと尖っていた。感じているのかもと意識すると、否が応にも美里の全てがいやらしく見えてしまう。
 身体を拭いてやりながら、いつの間にか指は、脹らみかけた乳首を擦っていた。
 まるで欲望を覆い隠すようにタオルに自分の指を隠し、真吾は乳頭の尖端に指で撫でるように触れる。コリコリとした硬度のある手ごたえと共に、指の腹に乳頭の凸凹を生々しく伝える、勃起乳首の感触。ふにっとしているのに芯のある乳頭の窪みは、指の腹にまるで吸いつくようだ。
 兄の愛撫を受ける妹の、忍ぶような喘ぎ……苺のアイスクリームのように甘酸っぱく、少し幼さが残るような美里のエッチな声。もうそれだけで真吾は堪らない気分になっていた――おかしいのは美里でなく僕だ。
 真吾の心に、昨日覚えたばかりのセックスの興奮が蘇る。
 女の子の不思議と甘い香り、おっぱいの夢のような柔らかさ、マンコの堪らない感触と膣《なか》出しの舞い上がるような快美感――。
 心にどす黒い感情が沸き起こった――押し倒したい。
 美里をこのまま押し倒してしまおうか……?

「お兄……?」

 妹の声でハッと我に返った。
 美里を見ると、だいぶ怪訝な顔でこちらを見上げていた。
 それはそうだろう……タオルで身体を撫でているなら兎も角、指で撫で回しているのだから怪しまれて当然だ。
 危ないところだったと真吾は胸を撫で下ろす。美里が声を掛けてくれなければ、取り返しのつかない事をしでかす所だった。

「ごめん、何でも無いよ……」

 真吾はバツが悪そうに引き攣った笑みを浮かべると、美里の背中に視線を落とした。
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