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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第13章 妹の様子がおかしいのだが
 変な場所を真吾に触られているからというよりも、どうしてソコを触るのかというようにも受け取れる美里の態度――美里はオナニー経験が無いのではないか。
 クリトリスという単語も知らない雰囲気だし、弄った経験も無さそうだし……美里は性的な知識が乏しいように見受けられた。

「美里はオナニーした事ないの?」
「オナ……?知らない、止めてお兄……!」
「じゃあ……クリトリスって何かわかる?」
「知らない!もう、変になるから、やめて……あんっ!ああぁっ!」

 本当に知らない……今時こんな女子がいるとは驚きだ。
 処女というだけでなく、絶頂そのものがはじめて……何もかもがはじめてとは今時そんな女の子、小学生にしか有り得ない。何にも染まっていない乙女の肉体に、自分自身で快楽の味を教え込める経験なんてそうはない。それを知覚すると真吾の興奮は昂ぶりを感じた。
 先ほど芽生えたどす黒い感情が真吾の心に再び擡げる――助ける為には仕方ないと思っていたのに、今は違う。押し倒そうとした瞬間に感じたモノと同じ事を思ってる。
 美里の膣《なか》に挿れたい。この感情は劣情だ……。

「美里はココでイクのはじめてなんだね。僕が教えてあげる、気持ち良い事……」
「お……お兄ぃ、や……やあ……ッ」
「僕が美里に教えてやる。女の身体の悦び、僕が教えてやるよ……」

 耳元で囁いてやると、息の荒さがこそばゆいのか美里は少し身悶えた。
 淫核をズルズルと上下に擦ると、指から蜜の捏ねられる淫靡な音が上がった。

「ちょっと、お兄――ああっ!やめてってば、お兄……あ~ん、あっあっあっあっ……ふあああ~っ!!」

 一際高くなっていく美里の喘ぎ声に真吾はギクリと肝を冷やす。声を聞き咎められて様子でも見に来られたら大変だし、バレてもマズい。
 妹を犯そうとしているのだ。助ける為とはいえ、後ろめたい行為を家族に知られるのは困る――可哀想だけど仕方が無いよな……。
 
「ちょっと声が大きいよ。ごめん――な……」

 真吾は手のひらで、後ろから美里の口を塞いだ。
 口を塞ぐという兄の少し乱暴な行為に目を見開く美里。いつもは優しい兄がこんな事をするなんて……驚きに打たれたような顔に真吾も心が僅かながら咎めた。
 なのにゾクゾクしてしまう――。
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