この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
身代わりの夜
第3章 かんちがい口唇奉仕
 すくめられたブラウスの両肩が、小刻みに震えているのを見て、啓太はそれ以上、声をかけられなくなった。

 飲み過ぎて正体をなくし、粗相をしたと思い込んでいるようだ。
 気まずい沈黙の中で、女の嗚咽だけがいつまでもつづく。

 酔って感情が昂っているのだろう。
 普段の亜沙子からは想像もできない振る舞いだった。
 今さら、自分がコップの水をこぼしただけだとは言いづらい。

 上司の泣く姿を見ているのは、いたたまれなかった。
 その一方で、いつも完璧な女性の意外なそそっかしさが、少々可愛くもある。
 ハメをはずして飲みすぎた姿と合わせて、親近感を覚えた。

 とはいえ、どうやって慰めればいいのか、啓太には何ひとつ思い浮かばない。
 落ち着いて、などと声をかければ、火に油を注ぐような気がした。
/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ